Maker Faire Seoul 2026 に出展しました

Maker Faire Seoul 2026 に、球体型ロボット omicro Flux を展示してきました。慶州編の続きで、ソウルに入ってから展示2日目の夜までを書きます。
KTX でソウルへ
慶州駅から KTX でソウル駅へ向かいました。慶州駅は山に囲まれた場所にあります。
KTX は、コレール(韓国鉄道公社)が運行する韓国の高速鉄道で、2004年に開業しました。最初の車両はフランスの TGV をもとにしたもので、営業運転の最高速度は時速305kmです。乗るのは今回が初めてでした。
切符は、コレールの外国人向け英語サイト Let’s Korail で事前に予約し、運賃は42,000ウォンでした。KTX はほぼ終日、乗車率が100%近いようです。今回は予約するときに中央付近の4人席が空いていて、そこに座れました。乗ることが決まっているなら、早めに予約するのがおすすめです。
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ソウルの宿とご飯
ソウルの宿は、仁寺洞の Yehadoye Guesthouse(예하도예 게스트하우스)に3泊しました。以前も泊まって気に入った宿です。このあたりはご飯屋さんが多く、好きなエリアです。
ソウルに着いてまず、鍾路3街の북촌무궁화(北村無窮花)でスンデクッパを食べました。モッパン YouTuber の햄지(ハムジ)が店主の店で、살코기・머릿고기・순대の3種入りで11,000ウォンです。スンデクッパはいろいろな店で食べてきましたが、ここはスンデに臭みがまったくなく、玉ねぎや青唐辛子も食べやすいです。クセの強い店も好きですが、初めて食べる人にはこちらをおすすめします。
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旅先では、つい観光を詰め込んでしまいます。展示が目的の旅は、ふつうの旅行よりも疲れがたまりやすいので、最近は滞在中にできるだけ身体を休める日を作るようにしています。慶州から移動してきたこの日も疲れていたので、夜はspalex 東大門でのんびり過ごしました。入場券は Klook で事前に買い、1,588円でした。以前行った東廟店と比べると、チムジルバンの休憩スペースは韓屋風でくつろぎやすく、お風呂も広かったです。
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夕飯は仁寺洞の인사 안집(Insa angip)でサムギョプサルを食べました。韓屋の店の雰囲気が素晴らしく、夜遅くまで開いているのもありがたいです。韓豚サムギョプサル150gが14,000ウォンで、20,000ウォンでたっぷり食べられました。
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Maker Faire Seoul 2026
今年の会場は東大門デザインプラザ(DDP)で、9月19日(土)・20日(日)の2日間でした。展示は1階の広場から4階の芝生のエリアまで、建物のあちこちに広がっていました。イベントの概要は準備編に書いています。
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自分の展示
Yuta Kurotaki と2人のチーム「PB Make部」で1ブースを出し、それぞれ別の作品を展示しました。2人で一緒に展示を始めたのは、2016年の Ogaki Mini Maker Faire でした。それからもうすぐ10年になり、海外での展示も、ベイエリア、台北、深圳、ソウル(2023年)に続いて、今回で5回目になりました。いつも、ありがとう。
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朝に会場に入って設営し、開場までに組み終えました。自分たちのブースは4階の室内の通路側で、ガラス越しに芝生のスロープが見える場所でした。4階は日当たりがよく、以前 DDP を訪れたときから、いい場所だと思っていたフロアです。芝生のスロープも DDP を特徴づける場所のひとつで、ソウルの超一等地にある DDP の中でも、自分にとっては一番の場所で展示できました。
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ブースは机を半分ずつ使い、床でも展示しました。Kurotaki が持ってきていたのは、口の動きで言葉を認識するデバイスとその簡易版、それからスタックチャンです。
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自分は omicro Flux を床で走らせました。透明な球の中を小さな車体が走り、球ごと転がって進んだり曲がったりする球体型ロボットで、iPhone や Apple Watch から操作できます。これまでの作品は omicro.tokyo にまとめています。
今年の秋の大きなアップデートは、姿勢制御とハードウェアの部品の変更で、いちばん見てほしいところでした。ただ、Maker Faire Tokyo 2026 ではそれを十分に見せられませんでした。そこでソウルでは、ロボットの動きそのものを見てもらう展示に寄せました。持っていった触覚デバイスは出さず、Boundary Blur も展示せずに、求められたときだけ iPad で簡易版をお見せしました。
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2日間安定して走った
omicro Flux は再起動が出ず、2日間安定して動きました。姿勢制御も安定していて、吹っ飛んでいく場面はありませんでした。子どもに操作を任せても、ロボット側が原因で怖い思いをさせることはありませんでした。
止まるときの制御も前よりよくなり、補助輪の形を変えた効果もはっきり確かめられました。どちらも、東京では再起動の問題に隠れて分からなかったところです。電池は体感で2時間ほど持ち、予備部品は使いませんでした。
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来てくれた人たち
大人も子どもも反応がよく、興味を持ってもらえました。展示プレートを多くの方にしっかり読んでいただき、その内容についての質問もたくさん受けました。プロダクトカードもたくさん持ち帰っていただきました。「自分が思い描いていたプロダクトが実際にあって、本当に楽しかった」と言ってくださった方もいました。ロボットから機械音を鳴らす演出も、音がロボットの中から鳴っているように受け取ってもらえました。
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床でロボットを動かしていると、同じようなロボットを展示している現地の Maker が自然に集まってきて、それにつられてお客さんも集まってきました。その後も何度もブースに来て一緒に動かそうと誘ってくれたり、こちらから誘って動かしたりしました。日本でもよく見る光景ですが、国が違っても、ロボットが集まって一緒に動いていると面白がってもらえます。
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DDP の芝の上でも走らせてみました。力強くはなりましたが、芝の上の走行はまだ難しかったです。
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課題と次にやること
課題もありました。まず球体です。走らせるうちに白くなり、塗料が剥がれたところでタイヤが引っかかって回りづらくなりました。上のフレームのネジも少し緩んでいて、これも引っかかりにつながっていたかもしれません。床の細かなゴミも球体に付くので、頻繁に磨きました。次は球体を作り直します。塗料を見直し、透明の球をやめてメッシュ構造の球にして、上のフレームはネジでしっかり固定します。
走っているときの制御も、まだ課題です。「操作体験できますか?」と聞かれることも多かったのですが、スマホのジョイスティックで指を離して止める操作は、特に子どもには伝わりにくかったです。次は、スマホを渡すのではなくゲームコントローラーで操作できるようにして、枠の中で動かしてもらう形にします。
構造を説明する資料も足りていませんでした。次は資料と、持ち運べる卓上の展示も用意するつもりです。荷物は絞ったつもりでしたが、要らないものをたくさん持っていっていました。
会場の雰囲気
開場すると、会場は家族連れや子どもでにぎやかになりました。展示のバランスもよく、運営のホスピタリティも行き届いていました。昼には出展者向けのお弁当が配られ、今年もとても美味しかったです。差し入れもいただきました。
1階の屋外ブース
1階の広場には、テントのブースが並んでいました。
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3階
3階は室内で、アート寄りの作品やデジタルファブリケーション(3D プリンターなどの機械で作るものづくり)の展示が多い印象でした。
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4階の屋外エリア
4階の芝生の屋外エリアには、テスラコイルやブーメランなど、屋外向けの展示がありました。
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見て回った展示
2人いたので、交代で休憩を取りながら他のブースも見て回りました。イベントの規模が大きくなって、展示物のカテゴリもかなり幅広くなっている印象でした。
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会場も気候も人も、イベントそのものが素晴らしかったです。過去の開催も素晴らしかったですが、今回は特に満足度が高く、本当に来てよかったです。
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展示のあと
1日目の展示のあとは、Maker 向けのネットワークパーティに参加しました。毎年恒例のパーティで、食事と飲み物が出て、Maker 同士で話しました。
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そのあと、日本からイベントに参加している Maker の皆さんを誘いました。連絡手段を早めに用意しておいたので、展示中に声をかけられました。東大門の「明洞タッカンマリ 巨成店」へ行き、みんなでタッカンマリを食べました。いっぱい食べて飲んで、1人2,200円くらいでした。韓国はやっぱり安いです。
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2日目の朝は、仁寺洞の「里門ソルロンタン(이문설농탕)」へ行き、やっと入れました。ほかの店のソルロンタンと比べると味はさっぱりめで、朝から食べるにはちょうどいいですが、値段は少し高めです。
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2日目の展示が終わったあとは、コプチャンレストランの「Halmeoni Gopchang(할머니곱창)」で食事をし、市場でおでんを食べて解散しました。
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毎回そうですが、海外の Maker Faire のあとの打ち上げは、普段自分と全然違う仕事をしている人のぶっ飛んだ話を聞けるので面白いです。海外に1人で展示しに来る人や現地で働いている人が偶然そこで集まって話すので、話題が尽きません。
皆さん、2日間お疲れ様でした。
翌日は仁川から帰りました。台風の中の帰路は次の記事に書きます。